
最近某オープンチャットを覗く機会が増えてきました。ただ、その中で学生と社会人の差というか質問の仕方の壁が目についたので今回はそれをテーマにするよ。
今回は、
①質問をする前にやること、
②調べない人はどう思われる、
③調べない人に対する対処法とその理由、
を説明するよ。
この記事はこんな人におすすめ
1.質問をする前にすること
質問をする前にこれから挙げるほんのちょっと手間や心構えを惜しむだけで、相手の態度は硬化します。逆にきちんと準備をするだけで、信頼を得ることが出来ます。今回は質問をする前にする準備について、説明したいと思います。
記事を書くことになった実際の事例を見て、何が問題かを考えましょう。
(1)調べ方を知ろう
何を当たり前のことを、と思う方も多いのかもしれませんが、多くの人が出来ていないのが実情です。
調べ方の基本は赤枠で囲った3つの検索方法です。この方法を利用すると効率的にインターネット上にある情報から、自分の得たい情報を得ることができます。
②複数の場合は、「調べたいワード1」+「調べたいワード2」
③解決方法は、「調べたいワード」+「解決方法 or 対処」
以上の3つが軸となる調べ方です。
では、この3つの検索方法を利用して、上の質問内容をgoogleで検索してみましょう。
次の画像は「アフィリエイト」、「asp」で検索した場合の結果です。
(アフィリエイト、aspで検索した場合)
検索結果のサイトの説明を見てみましょう。
これは「メタディスクリプション」と呼ばれますが、サイトの要約となっていますので、サイトを開かなくて概要を知ることが出来ます。
簡単な内容であれば、この説明だけでも解決する場合が多いです。
さて、中身を見ると、2つ目のサイト説明にはASPは「アプリケーション・サービス・プロバイダー」と書かれています。
一方、4つ目のサイト説明にはASPは「アフィリエイト・サービス・プロバイダー」と書かれています。
どちらが正しいのでしょうか。
中身を確認してみましょう。
ASPはいくつかの単語の略称であるようですが、ブログの収益化に関連したワードとしては、アフィリエイトのサービス提供者というのが正しそうです。
調べるワードが明確になったので、次は「アプリケーション・サービス・プロバイダー」、「とは」と検索してみます。
(アプリケーション・サービス・プロバイダー、とはで検索した場合)
wikipediaが出てきましたね。
wikipediaは、世界の人が集まって一つの百科事典を作るようなプロジェクトです。
そのため、100%正しいことが書かれていることの保証はないですが、ほぼ正しい内容となっています。
wikipediaを根拠に正しいと断言はできませんが、多くの目があることを考えると1個人が作成したサイトよりは信頼感があります。
そして、中身を見てみると、ASPとはどういう仕組みなのかの説明があります。
詳細は割愛しますが、提供会社などのリストがありますので、ASPのサービス内容をを知りたければその会社の事業を見れば十分でしょう。
このように人に尋ねる前に、
まず、
「調べたいフレーズ」+「とは」
を調べてみましょう。
調べたいフレーズが間違っていない限りは、単語の意味程度は理解できると思います。
それでもわからない場合には、何が分からないかをさらに深堀りして調べてみましょう。
ここまで読まれた皆さんは、上の例の内容を見て、質問者が調べたと思いますか?
調べ方を知らない限り、調べ方を知っている人からすると、何も調べていないように思えてしまうものです。
(2)質問の内容を明確にすること
上の例の質問のように全部わかりませんと聞かれると、回答側が何を回答したらよいか困ります。
このように確認してよいのは、金銭という対価を支払って、サービスの提供を受ける人だけです。
それ以外の人がこのような質問を行うことは、人の行為に付け込んだただ乗りだということです。
これは悪質な例ですが、質問する際には次のような質問を避けるようにしましょう。
②調べればわかる :【質問例】AはBですか?
③余計な情報 :【質問例】このAはBが好きです。CはDをしたいです。どうしたら、EはFに変化できますか?
それぞれの質問を見ていきましょう。
①について、何が分からないのかを明確しましょう。自分がここまで理解していて、何が分からないのかを明確にできれば、自ずと調べることができるかもしれません。
それでも調べるフレーズが分からないのであれば、そのことを尋ねましょう。
②も同じです。AはBですかというのは複数のワードを一緒に調べれば、答えは出ていると思います。
そもそも質問でもありません。
③色々と話していますが、聞きたいことはEはFに変化できますか?ということだけです。
関連するのであればよいですが、質問に枕詞は不要なので要点だけ話しましょう。
上の①-③の例とならないように確認したいことを明確にする質問例は、
以下の黄色枠のパターンです。
私は(目的を達成)したいのですが、(何:対象)を(どう:作業)したらよいですか?
これが、質問の基本スタイルです。
(何:対象)か(どう:作業)のどちらかがわからないパターンです。
二つが分からない場合は、そもそも何が聞きたいかすら理解できていない状況です。
聞きたいことを整理しましょう。
伝え方は数あれど、質問する形は、上の内容で文章が成り立つようにできるか、質問する前に確認してみるとよいと思います。
補足するのであれば上の例で目的は達成できなかった組み合わせや、やったことや調べたことを伝えることで、自分の理解度を伝えることも場合によっては良いでしょう。
質問は、質問者が何(対象?作業?)を確認したいかを明確にすることです。
何もわからないのというのは、他人へのただ乗りであり、対価を支払うべきものです。
2.調べない人はどう思われるか
調べずに質問する人について、軽く調べてみると次のように思われることが多いようです。
(1)人の時間を奪う人
これに関しては、少しでも調べていれば、回答者の話を聞く時間や、質問者が回答者にに掛ける時間を0または短縮することができたのにもかかわらず、時間を費やすことになります。
仕事時間は有限であり、出来る限り残業しないように仕事量が決まっています。
調べないで、質問する人は他人の仕事を止めて質問していることを認識していません。
いわゆる時間泥棒です。
本人は回答が得られて満足かもしれませんが、長期的には人が離れくでしょう。
⇒数分もかからない事なので、質問する前にはまず調べましょう。
(2)相手のことを全く考えていない人
人の時間を奪う人にも関連していますが、すぐに聞きたいという気持ちが、先行するあまり、相手の置かれている状況を見ていないことが多いです。
回答者が忙しいときに、早く教えて!と催促してしまうことがあります。
⇒自分で相手が忙しいか判断できないときは、この魔法の言葉を使いましょう。
魔法の言葉:今質問しても良いですか?(大切です)
(3)関わってはいけない人
上のオープンチャットの例を見てみましょう。回答者は複数回ヒントを出してしています。
質問者は、回答者に一度も感謝を伝えていない上、調べていない事実注意されると、
回答者に対して文句を言っています。
当時そのオープンチャットは参加人数が多く、500人超いました。質問に対する既読数は、
数十を超えています。
それだけの人数がいながら一人しか回答していません。
その事実は次の二つのどちらかです。
回答者が適切に回答している or関わりたくない
今回の場合は、その二つだと思います。
なぜ、このようなやり取りになってしまったのか。それは質問者が回答してくれる人に対する感謝をするということからスタートしていてます。
調べない人は、聞いたら質問に答えてもらえるのが当たり前だと考えています。
これは学校教育の中でなんでも教えてくれる先生が植え付ける社会生活で失敗する考え方です。
知ってほしいのは、社会では次の考えが普通の考え方です。その考えはカイジという漫画での有名なセリフに集約されています。
「大人は質問に答えたりしない」
「答える側にとって都合がいい内容だからそうしている」
そんなことはない、親や先生は教えてくれたと思うかもしれません。
親は子供の行為に責任があり、間違って欲しくないので答えます。
先生は教え子に間違ってほしくない(対価として賃金を貰っています)ので答えます。
彼らは関係があるから、その質問に答えています。
しかし、オープンチャットの様な何の利益もなく、繋がりもない人にはそんな思いはありません。
因って、答える必要はありません。
では、なぜ答えるのか。利益は単純にお金というだけでなく、承認欲求を満たしたい、今後、自分にとって役に立ってほしいと思う気持ちからです。
そのため、今回のように何の利益ももたらさないばかりか、非難までするような質問者の質問には答えるべきではないし、かかわらないという選択になります。
もし、あなたが自分の質問に誰も答えてくれない、という状況になったら、自分の行為や質問内容を振り返って、これまでの態度を改めましょう。
(4)自分の頭で考えない人
調べずに聞くということは、自分で何も考えていないことと同義です。
自分で考えるということは、調べて可能性を検証して、解決策を導くことです。
解決策を考える第一歩の検索ができないということは、考えるまで到達できないということになります。
初めはいろいろと教えてくれるかもしれません。
しかし、継続していく中で、仕事を振るとそれ以上に時間がとられる上に、承認欲求も満たされず、何も解決策出してこない。
むしろ、何でも聞いてきて自分の考えや仕事を奪っていく人という評判がついていきます。
⇒調べることは考える道程の一つです。放棄してしまっては答えが出ません。まずは調べましょう。
3.調べない人への対処法、おすすめ度とその理由
ここまで読んでいただけた方にはこれから私が書くいくつかの対処方法が目に浮かぶかもしれません。
対応方法は4つです。
(1)ずっと教えてあげる
上司など、教えることで自分のメリットになり続けると思うのであれば、続けるのも良いかもしれません。
自分の時間を消費し続けることになるので、
大切なのはコストとリターンを合わせることです。
因みにすぐ聞ける人という歩くgoogleさんという立ち位置になるため、自分が好きな子に質問されるという場合でもこの選択肢を選ばない事をお勧めします。
ただ、心に留めておいて欲しいのは、調べることをしない人はその重要性を知らないので、感謝もされません。
(2)自分で調べる方法を教えてあげる
手前味噌ですが、私のサイトの1.の部分の内容が書いてあるサイトを教えてあげてください。
ただ、自分で調べられるようになると質問者の考える力がついてくると思うので、頼もしい同僚となると思います。出世の敵になるかもしれませんが。
(3)範囲を決めて教えてあげる
基本的には関わらないようにするが、障害やミスが起きたとき、顧客が影響を受ける時に限定して、解答案を指し示すことはお勧めです。
それ以外の質問者のみに関するものに関しては、時間がない等で関わらないことで自分の時間を有効活用するのも一つの手です。
ただ、たまにしか教えてくれないという陰口が叩かれることには注意が必要です。巡り巡って、自分の評価を落とす可能性があることを心に留めておいてください。
(4)関わらないようにする
時間を大切にするため、関わらないのが一番良いと思います。
一度でも関わると、ずっと質問され続けることになります。
そして、陰口をたたかれることも、ありません。
別の仕事が忙しいなど、質問者に聞かれるのが嫌という態度を出さないことが肝要です。
4.まとめ
基本的に調べない人に関わると自分の時間などの犠牲が強いられます。
調べ方を知らない人、情報を得ることの価値を知らない人は、情報は人から簡単に得られるものという考えが前提にあります。
そのため、残るのは、感謝されることもなく、自分が時間を費やしたという結果だけが残る悲しい結末となります。
下手にかかわると時間がとられるので、手伝っている間は上司から無駄な時間ですので、自分の評価を下げることになります。
質問してくる人との関係を崩したくないとか、頑張ってほしいという考えをもし持っているのであれば、
自分で調べることを知るきっかけを作ってあげるか、
自分が常に情報を提供する
という環境作るしかありません。
これは、干ばつ地に住む人に、井戸の作り方を教えてあげるか、水を与えるのかという例が分かりやすいでしょうか。
調べ方を教えてあげれば、その人は自分で調べることができるようになります。
これまで無償で答えを提供してきた方は、答えを提供するのが一概に優しさとは言えないことを頭の片隅においていただければと思います。
当初は調べ方をネタにしようと思いましたが、徐々に方向がずれたので章を3つに分けており、長文となっています。
必要なところだけをご利用いただければと思います。
ケース倍ケース
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